宮口幸治著「ケーキの切れない非行少年たち」概要、感想・レビューまとめ
宮口幸治さんが書かれた「ケーキの切れない非行少年たち」という本をご紹介します。
Contents
ご紹介する本
【タイトル】ケーキの切れない非行少年たち
【著者】宮口幸治
【発売日】2019/7/13
【出版社】新潮社
【タイプ】新書(192ページ)
【価格】792円(税込)
著者について
立命館大学産業社会学部教授。困っている子どもたちの支援を行う「コグトレ研究会」を主宰。医学博士、臨床心理士。
作品概要
【内容情報】(出版社より)
この世には「反省以前の子ども」が沢山いる。認知力が弱く「ケーキを等分に切る」ことすらできないーー。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、彼らを社会生活に導く超実践的メソッドを公開。
児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「反省以前」の子どもたち/第2章 「僕はやさしい人間です」と答える殺人少年/第3章 非行少年に共通する特徴/第4章 気づかれない子どもたち/第5章 忘れられた人々/第6章 褒める教育だけでは問題は解決しない/第7章 ではどうすれば?1日5分で日本を変える
感想・レビューまとめ
【引用:楽天ブックス】
あおり運転・児童虐待する人も…
- 購入者さん
- 投稿日:2019年10月04日
あおり運転・児童虐待など、理解不能な事件の一因を教えてくれたかもしれない1冊。
あなた、あなたの周りの人(特にお子さん)は「ホールケーキもしくは5個のリンゴを3等分できますか?」 年頃の子を持つ母にも
- 購入者さん
- 投稿日:2019年10月02日
テレビでカズレーザーさんが、おすすめしてて読みたくなりました。年頃の子を持つ母親は、一度読んでみるとなるほどなぁ~って思うことがありました。
また自分の子供だけでなく、他の子供に対しても、少し考え方が柔軟に思えるような気がしました。
一度、心休めに読んでみると良いです。オススメです。 良い本です!
- Koroちゃん
- 投稿日:2019年10月01日
子どもの対応をしていると本当にドンピシャでなっとくいきます。だからどうするが重要ですが正解は無いですね。
投稿日:2019年10月01日そもそも 「書く、読む、聞く、想像する」ことが欠落している子供が事件をおこすということ。
SNSに所謂不適切な動画をあげる人は バレちゃうのに何でアップしてするんだろうと思っていたら 、すこし考えれば分かるのに想像する力がないのだろう
幼少期に学校側が気づいてあげれば… 難しい問題だと思う。 勉強を教える先生からとは別の、心理の専門家でもいないと無理ではないか
投稿日:2019年09月30日気になってた本を読みました!TVでカズレーザーさんも紹介してました。分かりやすく書かれているのであっという間に読み終えました。教員にはぜひ読んでほしい一冊。本当読んでほしい。学校生活の中でできることは取り組みたいと思いました。読みながら何人かの子どもたちの顔が浮かびました。。私にも子どもたちのためにできることはあるのかな。
以下個人的メモ。
○サインは小二くらいから出てくる。
〇如何に早くサインをキャッチするか。
〇問題は自尊感情が低いことではなく自尊感情ぎ実情と乖離していること。
〇自己への気づき
教師が子どもを「あなたをみていますよ」とサインを送る
グループワークで子ども同士
〇様々な教育や体験を受ける中での自己評価が向上
〇子どもの心に取手があるとしたら、内側にしかついていない。できるだけ多く気づきの場を提供する
〇社会面、学習面、身体面での支援
〇コグトレ
〇犯罪者を納税者に
→そのために「困っている子ども」の早期発見と支援。それが最も効率的にできるのは学校。 投稿日:2019年09月30日非行に走る子供たちの中にはそもそも反省の意味も理解できないような軽度な知的障害がある可能性がある
これが衝撃的だった。
だから常識ではカテゴライズできないし、こちらの物差しで考えても何の解決にも繋がらない。
そういう手助けの必要な子供たちを早期に発見すること、目をかけてあげること、必要なトレーニングをすること、
それが将来の加害者、被害者を減らすことにつながり、しいては日本の国力にも影響するということが理解できた。
自分の周りや自分の子供がそうじゃないからいい、ではなく、周りにこういう環境の子供がいないか、困っている家庭がないか、少しでも興味を持ち理解しようと努めることは社会全体として必要だと思った。
教育に携わる人、小さい子供がいる親は特に読んでおきたい一冊。